「トイレを出たあと、少し尿が漏れる」
「下着に尿がついてしまう」
「ちゃんと出し切ったつもりなのに、あとからポタポタ出てくる」
男性のこんな悩みを、「尿切れが悪い」と表現することがあります。
実は、このように排尿が終わったあとに少量の尿が漏れる状態は、「排尿後尿滴下」と呼ばれています。
男性では珍しい悩みではありません。
そして、その原因の一つとして、骨盤底筋の働きが関係していることがあります。日本泌尿器科学会のガイドラインでも、排尿後尿滴下には骨盤底筋、特に尿道周囲の筋肉の働きが関係すると考えられています。
気になる、男性の「尿切れ」
「尿切れが悪い」とはどういう状態?
排尿が終わってトイレから出たあと、
「もう終わったと思ったのに、少し出てきた」
という経験はありませんか?
これは、膀胱に尿が残っているというより、排尿後に尿道に残っていた尿があとから出てくることで起こる場合があります。
特に、
・ズボンを上げてから少し漏れる
・トイレを出て歩き始めると漏れる
・下着に少し尿がついている
・排尿後に尿を振り切ったつもりでも、あとから出てくる
という場合は、「排尿後尿滴下」に当てはまる可能性があります。
なぜ尿があとから出てくるの?
排尿後尿滴下では、排尿後に尿道に残った尿が出てくることが原因の一つと考えられています。
そのときに関係するのが、尿道周辺の筋肉や骨盤底筋です。
骨盤底筋は、骨盤の底にある筋肉の集まりで、尿をコントロールする働きにも関わっています。
男性にももちろん骨盤底筋があります。
そのため、骨盤底筋を適切に使えるようにすることは、男性の排尿に関する悩みを考えるうえでも大切です。
「年齢のせい」と決めつけなくても大丈夫
男性の場合、
「もう年齢だから仕方ない」
と思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、尿切れの悪さにはさまざまな要因が考えられます。
排尿後尿滴下だけでなく、
・尿の勢いが弱くなった
・尿が出始めるまで時間がかかる
・途中で尿が途切れる
・尿が残っている感じがする
・トイレが近くなった
・夜中に何度もトイレに起きる
など、ほかの排尿症状を伴う場合もあります。
男性の下部尿路症状には、膀胱や尿道、前立腺などさまざまな要因が関係するため、「尿切れだけだから」と自己判断しすぎないことも大切です。
骨盤底筋を鍛えることも一つの方法
日本泌尿器科学会のガイドラインでは、排尿後尿滴下への対処として、排尿後に尿道に残った尿を絞り出す方法や、骨盤底筋訓練が有用とされています。
骨盤底筋というと、
「女性の尿もれのための筋肉」
というイメージがあるかもしれません。
でも、骨盤底筋は男性にもあります。
「尿を我慢する」「排尿をコントロールする」といった働きにも関わっているため、男性にとっても意識しておきたい筋肉です。
ただし、骨盤底筋は「強く鍛えればいい」というものでもありません。
排尿そのものには、骨盤底筋を適切にゆるめることも関係します。排尿中に力を入れて無理に尿を止めるようなトレーニングは避けましょう。
こんな場合は、まず泌尿器科へ
「尿切れが悪いだけ」と思っていても、次のような症状がある場合は、まず医療機関で相談することをおすすめします。
・尿が出にくい
・尿の勢いがかなり弱い
・尿が残っている感じが強い
・排尿時に痛みがある
・血尿がある
・急に排尿状態が変わった
・尿が出なくなった
こうした症状には、骨盤底筋以外の原因が関係している可能性もあります。
気になる排尿症状がある場合は、まず泌尿器科で状態を確認してもらうことが大切です。
男性も骨盤底筋を意識してみませんか?
「尿切れが悪くなってきた」
「トイレのあとがちょっと気になる」
「年齢とともに排尿の変化を感じる」
そんなとき、骨盤底筋について知っておくことも一つの方法です。
すみれ整骨接骨院では、骨盤底筋を意識したい方に、専用チェアを使った骨盤底筋トレーニングをご案内しています。
「男性でも骨盤底筋トレーニングをしていいの?」
「自分の場合も骨盤底筋が関係しているのかな?」
そんな疑問がある方も、まずはお気軽にご相談ください。
ただし、排尿に関する症状にはさまざまな原因があります。
気になる症状がある場合は、必要に応じて医療機関での確認も受けながら、ご自身の体に合った方法を考えていきましょう。
参考情報
日本泌尿器科学会
「男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン(修正・追加2020)」
日本泌尿器科学会「男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン」


